結婚後も仕事を続ける人もいれば、結婚を機に会社を退職する人もいます。
結婚して引っ越すことになり、転職する場合もあるでしょう。
結婚のために退職する寿退社はおめでたいことですが、対応を間違うと反感を持たれることもあるので気をつけたいところです。
円満に退職するには報告や手続きのコツがあります。
僕は男だから結婚で会社を辞めるなんて考えたことなかったな。
今は女性活躍の時代じゃし、これから専業主夫になる男性も増えてくるかもしれんのう。
そうですね。それに自分の奥さんになる人が仕事を辞める場合のアドバイスもできるかもしれないし、しっかり聞いておきます。
お前の場合、まずは相手探しからじゃな。
コツその1:結婚報告は3ヶ月前
一般的には3ヶ月前
退職を前提としている場合、結婚の報告は3ヶ月前までに伝えるのが良いとされています。
就業規則では退職の報告は1ヶ月前となっていることが多いですが、採用や引継ぎが間に合わないケースが少なくありません。
でも、3ヶ月あれば会社も余裕を持って新しく人員体制を作れます。
余裕ができることで、会社からも祝福してもらいやすく自身もスムーズに寿退社ができます。
繁忙期は避ける
職場の繁忙期に退職すると周囲に負担がかかります。
3ヶ月前でも仕事が忙しい時期に退職するのは避けましょう。
時間に余裕がある時期を選ぶと、職場から祝福してもらいやすくなります。
コツその2:直属の上司に報告
上司に報告するのがマナー
直属の上司に報告することで、会社の上層部に伝えてもらい、後任人事や引継ぎなどの手続きが円滑に進むようになります。
上司に報告する前に同僚や先輩に報告すると、後から上司の耳に入ることになるのでマナー違反です。
切り出すタイミング
「私事でお話があるのですが、時間を取っていただけますか?」とお伺いを立てて、都合を聞くのがスマートなマナーです。
仕事の話ではないので、お昼休みや終業時間を過ぎてからが良いでしょう。
報告の順序はまず、結婚することを伝え、そのあとに退職について相談しましょう。
挙式の予定などで退職時期に期限がある場合はそのことも報告します。
これまでお世話になった感謝の気持ちを持って、謙虚に真摯に伝えましょう。
結婚式に招待するかどうか
式の日取りが決まっている場合は、まず上司に報告しましょう。職場の誰を招待するべきか相談することもできます。
会社の役職の方など誰に招待状を送るべきか、アドバイスしてくれるはずです。
家族や親せきだけでささやかに式を挙げる場合は、その旨を伝えておきましょう。
おめでたい事だからマナーさえ守れば円満に退職できそうですね。
招待状を送る場合、その会社独自の慣例がある可能性もあるから、アドバイスをもらった方がいいんじゃよ。
コツその3:仕事の引継ぎをしっかりする
所属部署に退職の報告
上司に報告したら、所属している部署の同僚に退職の報告をします。自分が伝えるのではなく、上司から報告する場合もあります。
報告するポイントは結婚が決まったこと、退職の時期、誰に仕事を引き継ぐかの3つです。
引継ぎは後任のことを考える
引継ぎは上司と相談して内容やスケジュールを決めますが、スムーズに進めるためにサポートしてもらいましょう。
後任が決まっていれば、一定期間一緒に業務を行なうと後任の人も安心です。
退職するまで後任が決まらない場合は、引継ぎノートなどに内容をまとめておくと、後任の人の負担を減らすことができます。
誰が見ても分かりやすいように、簡潔に作成してください。
コツその4:取引先に退社の挨拶
お世話になった方へ挨拶回り
入社以来、職場でお世話になった人たちには、一人ひとりきちんと挨拶をするようにしましょう。
温かく送り出してもらうためにも挨拶回りは大切です。
社外への挨拶は相談する
社外の人には挨拶に伺うのか、電話やメールで伝えて良いのか、担当部署や仕事内容によっても変わります。
上司と相談して決めてください。
取引先に挨拶に伺う際は、後任の担当者の紹介も兼ねて一緒に出かけましょう。
辞めるからといって挨拶や引き継ぎが適当だと印象が悪いですよね。
そうじゃのう。立つ鳥後を濁さずというし、結婚式で心から祝ってもらうためにもキチンとしておきたいところじゃな。
コツその5:保険の手続き
健康保険の切り替え
退職後は健康保険の切り替えが必要です。
結婚相手の健康保険に加入する場合は、配偶者が勤める会社で加入手続きをしてもらいます。
これまで勤めていた会社の健康保険を任意継続する場合、国民健康保険に加入する場合は自分で切り替えの手続きをします。
全国健康保険協会:健康保険 任意継続被保険者資格取得の申出書記入の手続き
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/honbu/g2/cat240/n_shutoku_guide_161222.pdf
失業保険の申請
結婚と同時に引っ越すことになり、やむなく退職した場合は、結婚式を挙げた後、再就職を目指す人も多いと思います。
退職後、ハローワークに登録し、会社から送られてきた離職票で失業保険の申請をすれば、失業給付を受けながら就職活動を行うことができます。
ただし、受給期限は退職後1年間と期限が決められ、自己都合の退職は申請から受給まで3ヶ月以上かかるので注意してください。
厚生労働省:離職されたみなさまへ
https://jsite.mhlw.go.jp/gunma-roudoukyoku/library/gunma-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/koyouhoken/risyokufyou290224-2.pdf
円満に寿退社するための注意点
なるべく早く伝える
寿退社の場合は退職の予定が早くから分かっている場合が多いので、なるべく早めに伝えるようにします。
特に専門性の高い仕事をしているなどの場合、代わりの人がなかなか決まらないこともあるので、採用募集の時期も含めて数ヶ月前に伝えることもあります。
その場合、退職までかなり時間が空くので、上司にだけ伝えて周囲には伏せておくことが多いようです。
結婚報告の順序に気をつける
結婚の報告をするときは正しい順序があります。
お祝い事なので幸せな気持ちを早く伝えたくて、FacebookやLINEなどのSNSに報告するケースがありますが、会社の人に見つかってしまうかもしれません。
SNSに投稿するときは職場の人に見られないように、公開範囲を制限するなど注意します。
上司に報告する前にダイヤの大きい婚約指輪とかしていくと、周りにバレバレですよね。
結婚に浮かれてしまって状況判断を誤っては、のちに後悔する事もあるかものう。そういう時こそ気を引き締めるんじゃよ。
まとめ
寿退社は嬉しい反面、式の準備と退職手続きが重なるので、忙しい思いをします。
職場にとっても自分にとっても、心おきなく晴れやかな気持ちで退職できるように、余裕を持って退職のプランニングをしてください。
退職手続きが完了したら、式の準備に専念して充実した時間を過ごせます。
コメント