退職時期で多い月は年末の12月と年度末の3月です。
区切りをつけやすい時期ですが、退職するタイミングによっては後で損をする、または得をするというケースがあります。
税金や保険料の支払い時期、ボーナスの支給月などもあるので、何月に退職するかという見極めはとても大事です。
退職するなら何月が良いのかまとめてみました。
どうせ辞めるならおとくな時期に辞めたいです!
清々しいほど正直じゃの。では、退職の時期について説明しようかの。
退職時期は優先する3つの希望条件で決める
転職活動を優先する
転職活動を優先するなら、求人が多い時期に転職活動ができるように、スケジュールを考えるのがベストでしょう。
厚生労働省の一般職業紹介状況の月別有効求人数によれば、1年のうちで求人数が多い月は10月と3月ということが分かっています。
2008年のリーマンショックで求人状況が大きく混乱した時期を除いて、ここ10年以上、毎年求人件数のピークは10月と3月になっています。
金銭面を優先する
ボーナス月に合わせる
ボーナスが支給される給与形態で働いていれば、ボーナスが支給されるタイミングを待って退職するのも1つの選択肢となります。
一般的に夏のボーナスの支給月は6~7月、冬のボーナスの支給月は12月が多いです。
ただし、支給日の直後に退職日を決めると、ボーナスを受け取れない可能性があります。
支給日前に退職交渉を行うことになると、予め退職意思があると分かり、退職日を早めてボーナスが受け取れない、または減額される場合があります。
退職交渉はボーナス支給後に行うのがベターです。
退職金が出るまで待つ
会社の就業規則によって異なりますが、勤続年数3年で退職金をもらえる企業が多いですが、なかには勤続年数1年でもらえる企業もあります。
就業規則を知らなかったため、後1ヶ月で退職金をもらえたのにということがないよう、退職時期を検討するときは就業規則を確認しておきましょう。
社会保険料の負担を軽くする
何月で退職するにしろ、月末退職を選ぶ人が多いですが、社会保険料は1ヶ月単位で支払うため、退職日が月の途中か月末かで社会保険料は1ヶ月分の違いがあります。
退職日を調整することで社会保険料を1ヶ月分少なくすることが可能です。
円満退社を優先する
職場とトラブルなく円満な退社を目指すなら、職場の人にできるだけ迷惑がかからないように退職時期を考える必要があります。
3つすべての希望条件を満たした時期があれば、そのタイミングが一番ですが、実際はそうとは限りません。
3つの希望条件の優先順位を決めておくと、自分に適した退職時期を見極めることができます。
転職に有利な時期か、お金が得する時期か、円満に辞めれる時期か・・・。
自分の辞めたい理由や会社の雰囲気によっても優先順位は変わってくるからのう。
僕はお金が一番です!
清々しいのう。
転職活動を優先するなら12月か3~4月頃
求人件数のピークに合わせて12月
10月のピークに合わせるなら、前月の9月から転職活動をスタートし、11月前半に内定をもらい、現在の会社に退職交渉を行います。
引き継ぎと有給消化を含めて12月末に退職することができるスケジュールです。
元々12月末は退職者が多い時期でもあります。
求人件数のピークに合わせて3~4月
3月に求人件数が多いのは退職者が多いためで、多くの企業が欠員募集の求人を出しますが、転職活動を始めるにはあまり条件が良くありません。
3~4月は年度末から年度始めと人事に関する事務が集中する時期です。
求人活動の面接日程が組みにくく、選考に日数がかかります。
そうなる前に内定をもらえるように、1月から転職活動をスタートし、3月末か4月までには退職するようにします。
金銭面を優先するなら8~9月か1月末
夏のボーナスまで待つなら8~9月
ボーナスの支給日が7月中旬の場合、5月くらいから転職活動をスタートします。
ボーナスをもらった後に退職の意思を伝え、引き継ぎと有給消化を行い、8月末か9月初旬が退職のタイミングです。
冬のボーナスまで待つなら1月末
ボーナスの支給日が12月中旬の場合、10月くらいから転職活動をスタートします。
ボーナス支給後に退職の意思を伝え、引き継ぎと有給消化を行い、1月末から2月初旬が退職のタイミングです。
社会保険料を節約するなら末日より1日前
月の末日で退職すると社会保険の資格喪失日が翌日の1日となり、翌月分の社会保険料の支払いが発生します。
一方で月の途中で退職すると、最後のまる1ヶ月分の社会保険料の支払いは発生しません。
社会保険料を節約するなら、月末の1日前を退職日にすると給与から差し引かれる社会保険料を1ヶ月分少なくすることができます。
ただし、退職後、国民健康保険に切り替えるなら、その月の保険料は自分で支払う必要があります。
国民健康保険の切り替えを行わない場合は退職日を月末より前にした方がお得です。
円満退社を優先するなら繁忙期を避ける
会社の繁忙期以外にする
会社の繁忙期を避け、職場に業務の負担がかからない時期を選びます。
一年中忙しい職場の場合は、できるだけ余裕を持って退職時期を選びます。
業務の区切りをつける
自分の担当業務の区切りがついた頃に退職すれば、後任者への引き継ぎもスムーズです。
いくつも担当業務がある人は、引き継ぎの時間をしっかり設け、後の業務で負担をかけないように、配慮して退職時期を選びます。
転職活動を考えた退職日のタイミング
転職活動開始から約3~4ヶ月必要
転職活動を開始して内定がもらえるまで約1~3ヶ月、内定後に退職の意思表示をしてから約1~1.5ヶ月必要です。
退職交渉から引き継ぎなどで1ヶ月前後かかるのが一般的です。
有給消化も含めると1~1.5ヶ月となります。
トータルで転職活動を開始してから退職日まで、約3~4ヶ月と見ておきましょう。
転職先の入社希望時期も考慮する
転職先から入社時期を早めるように言われた場合は、有給消化の予定を早めるなどして、退職時期を早めます。
退職する会社の都合と、転職先の都合と、自分の希望と、全てを折り合わせるのは大変そうです。
他にも退職の手続きなどで忙しいからのう。でも頻繁にある事でもないから、ここは自分のために頑張るんじゃよ。
まとめ
退職後に転職活動を行うと、自己都合退職の場合、失業手当が支給されるのは3ヶ月後です。
失業中の社会保険料は、国民健康保険や任意継続の社会保険を、全額自分で支払うことになります。
退職するなら転職先が決まってからにした方が無難です。
転職活動や金銭面、円満退社など条件をクリアした退職のタイミングを見極めるようにしましょう。
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