会社の身分証明書や備品などは退職日までに返却しなければなりません。
健康保険証も一緒に返却します。
同時に退職後の手続きの必要書類を会社から受け取るのを忘れないようにしないといけません。
退職当日は机の整理など片付けもありますが、返却物ともらうものを忘れないようにしてください。
会社を辞めると今まで使っていたものが使えなくなるんですね。
次の日から突然使えなくなくなるのは、わかっていても戸惑うもんじゃろうのう。
具体的にどんなものが使えなくなるのか知っておきたいです。
退職と同時に保険証は使えなくなる
退職日まで有給を使う場合
退職日以降は、これまで使用していた会社の保険証が使えなくなります。
必ず退職日には返却してください。
退職日まで有給を消化する場合は保険証を郵送し、退職日までに届けるようにしましょう。
転職先が決まっている場合
転職先が決まっていてすぐ入社する場合は、再就職する会社で健康保険に加入します。
転職先が決まっていない場合
転職先が決まっていない、または入社日まで日数がある場合は、任意継続被保険者制度を利用して加入を継続するか、国民健康保険の加入手続きを行う、または家族の健康保険の扶養に入ります。
転職が決まってない場合
- 任意継続被保険者制度を利用して加入を継続する
- 国民健康保険の加入手続きを行う
- 家族の健康保険の扶養に入る
退職時に返却するものリスト
健康保険証
その会社の社員として加入している健康保険は、退職すると加入資格を失います。
保険証は無効になり、無効となった健康保険証は速やかに返却します。
社員証など身分証明書
これまでの会社の社員であることを示す身分証明書はすべて返却します。
社員証を始め、社章や社員バッジ、カードキーなどです。
名刺
自分の名刺だけでなく、取引先の名刺は会社の顧客情報でもあるので、返却するのが基本です。
自分の名刺を自身で処分する場合は、情報漏洩のリスクがないようにシュレッダーにかけます。
取引先の名刺を今後の人脈として活用したい場合は、退職する前に必ず上司に相談してください。
通勤定期券
会社に通勤するための定期券を現物で支給されている場合は、退職日までに返却します。
定期代が給与に加算されている場合、過払い分の定期代は給与から天引きされます。
購入した定期券の精算は自分で行ってください。
制服・作業着
会社から貸与されていた制服や作業着があれば、必ず綺麗に洗濯するか、クリーニングに出して返却しましょう。
クリーニング後に返却することが規則になっている会社もあります。
社費で購入した備品や文具・書籍
ノートパソコンや携帯電話・スマホ、カギ、文具など会社から支給されたものは、全部返却します。
会社の経費で購入した書籍なども会社の所有物になるので、忘れないように返却してください。
その他の書類やデータ資料
業務に関わる書類や資料、データなどは自分で作成した分も含め、すべて返却します。
知らずに持ち帰り、退職後に情報漏洩のトラブルになるリスクがあります。
調査報告書、企画書、図面、社内資料、社外秘資料、社内マニュアルなど机の中を確認して忘れずに返却してください。
1.企画書・業務資料の取扱い
自分が保管している企画書や業務資料があれば、取り扱いについて上司に確認します。
会社に保管する書類や資料は、後から探しやすいようにファイリングしておきましょう。
保管の必要がない書類や資料は、情報漏洩の恐れがないようにシュレッダーにかけてください。
2.デジタルデータの取扱い
業務上のデジタルデータは、会社のパソコンにすべて保存してください。
業務上のデータを自宅のパソコンに保存している場合、完全に消去するか、保管する必要があれば、USBなどの媒体に移して会社に返却します。
定期券や交通費はうっかり忘れそうですね。
自分で作った書類やデータなんかも普段から整理しておかないと、いざ整理するとなると結構大変じゃぞ。
退職時に受け取るものリスト
離職票
離職票は失業保険の申請時に使用する退職を証明する書類です。
ただし、転職先が決まっている場合は受け取る必要はありません。
退職後10日前後経ってから、自宅に郵送で届きます。
会社は離職票を発行する義務があるので、10日以上経っても郵送されない場合は会社に確認してみましょう。
もし、発行してくれない場合は、ハローワークに相談すると会社に催促してくれます。
離職票:ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/dbps_data/_material_/localhost/doc/info_1_e7_01.pdf
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証は雇用保険加入者の証明書で、転職先の会社に提出します。
入社の際にもらうこともありますが、会社が保管するケースが多いです。
万一、紛失していてもハローワークで再発行が可能です。
雇用保険被保険者証:ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/dbps_data/_material_/localhost/doc/info_1_e6.pdf
健康保険資格喪失証明書
健康保険資格喪失証明書は会社の健康保険から脱退したことを証明する書類で、他の会社の健康保険に加入したり、国民健康保険に切り替えたりする際に必要です。
保険の二重加入を防ぐための書類で、退職日以降に発行されます。
自宅に郵送してもらうように退職前に手配しておいてください。
健康保険資格喪失証明書:全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/okinawa/h280817/sousitusyoumei.pdf
年金手帳
年金手帳は公的年金の加入者であることを証明する書類で、勤務先の変更があっても使用します。
会社が保管している場合は、忘れずに退職時に受け取ってください。
年金手帳は再就職先に提出するか、再就職しなければ年金の切り替えの手続きが必要です。
源泉徴収票
源泉徴収票は所得税の年末調整に必要な書類で、退職後、しばらく経ってから自宅に郵送で届きます。再就職先の会社に提出すれば、前の会社の分も含めて年末調整してもらえます。
退職した年の12月末日までに再就職しなかった場合は、翌年の確定申告の際に必要になります。
退職証明書
退職証明書は退職後に配偶者の健康保険の扶養に入る手続きをする際に必要な書類です。
健康保険の任意継続や、国民健康保険に加入する場合は必要ありません。
受け取る物も結構ありますね。
自宅に送られてくる物もあるからしっかりと確認しておくんじゃよ。
まとめ
退職日当日は挨拶回りなどで忙しいので、日程に余裕を持って返却できるものは事前に返しておきましょう。
返却物ともらうもののリストを作成し、返却と受け取りの漏れがないようにチェックしてください。
必要書類は後日、郵送されるものがいくつかあるので、退職後に住所が変わる場合は転居先を伝えておきましょう。
退職時に返却するものリスト
- 健康保険証
- 社員証など身分証明書
- 名刺
- 通勤定期券
- 制服・作業着
- 社費で購入した備品や文具・書籍
- その他の書類やデータ資料
退職時に受け取るものリスト
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 健康保険資格喪失証明書
- 年金手帳
- 源泉徴収票
- 退職証明書
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