終身雇用が当たり前だった時代が終わり、今やサラリーマンの転職や独立が珍しくありません。
いざ、会社を退職することになっても、退職願を提出するタイミングや退職までの準備、手順、方法などが分からないと、円満でスムーズな退職ができません。
退職までの流れやスケジュールについて解説しますので、退職の仕方の参考にしてください。
ヤメ師範、退職前の準備や円滑な辞め方の流れってあるんですか?
もちろんあるぞ。
意外と知らないこともあると思うから細かく紹介しよう。
ありがとうございます!よろしくお願いします。
退職前の準備・時期の設定
まずは退職前にやっておきたいことや退職時期の決め方をご紹介します。
転職スタイルを決めて準備する
在職のまま転職活動をするのか、退職後に就職活動をするのかによって、準備する内容が違ってきます。
退職前に転職活動
退職前に転職活動をするのであれば、面接のための有給確保、また昇進や昇格辞退などが必要となります。
退職後に就職活動
退職後に就職活動をするのであれば、失業に備え経済面の備えが必要になります。
目安として生活費3ヶ月分は用意しておきましょう。
また、社宅や寮住まいだった場合は、引っ越し代、新しい家の敷金礼金、前家賃も必要になります。
退職後の就職活動は金銭的に余裕がないと厳しいですね。
そうじゃな、だから特別な理由がないなら在職中に転職活動をしたほうが良いじゃろうな。とくに万年金欠のお前のようなやつはな(笑)
誰が万年金欠ですか!僕だって少しは貯金してますよ!
退職に適した時期を見極める
現在、勤務している職場の就業規則や繁忙時期などから、退職までに必要な期間を設定し、退職に適した時期を見極めます。
在職のまま転職活動をするなら、退職する頃に内定をもらえるように、求職活動のフローをイメージし、退職後の再就職まで全体の流れやスケジュールを組み立てましょう。
退職の時期に悩んでいる方には次の記事がオススメです。
退職する意思表示
直属の上司に口頭で伝える
退職の意思は人目につかない場所で、直属の上司に口頭で伝えるのが鉄則です。事前にメールなどでアポイントを取ることをおすすめします。
社員の去就については、会社の大切な人事情報になるので、上司に伝えるまでは、先輩社員や同僚にも知らせないのがマナーです。
曖昧な態度で退職の意思を伝えると、引き留める余地があると判断され、退職がスムーズに進まなくなることもあります。
退職することがベストなのか、あらゆる観点から検討し、自分の中で正解だと納得できれば、明確で前向きな理由を示して決意を伝えてください。
上司への伝え方としては下記の記事に詳しく書いてあります。
就業規則の期限を守る
法律上は退職の14日前までに意思表示をすれば問題ありませんが、会社の就業規則によって、2ヶ月前や3ヶ月前と期限を決めている場合があります。
慣例など社内ルールで意思表示の方法や仕方を決めている場合もあります。
一般的には1~2ヶ月前、遅くとも1ヶ月前までに直属の上司に伝えてください。
余計なトラブル防止のためにも、辞めようと思ったら、まずは就業規則を確認しておくべきじゃな。
退職の告知の期限の箇所だけでもしっかり見ておきます!
退職日の決定と退職願(退職届)の提出
退職日は相談して決める
業務の流れや繁忙期、後任人事などを考慮し、直属の上司と相談して退職日を決定します。
仮に退職日の前倒しや後倒しを提案された場合も、こちらの要望をしっかり伝えてください。
後の業務や人事に影響するため、一度決めた退職日は変更しないようにしましょう。
退職願(退職届)の提出
正式に退職が認められたら、勤務先の会社の就業規則に従い、退職願か退職届を直属の上司に提出します。
通常は退職願を提出するケースが多いです。
会社から指定の様式を求められた場合は、その様式にのっとります。
特に指定の様式がない場合は、ネット上にあるフォーマットをダウンロードして利用できます。
一般的に退職願や退職届は手書きで作成します。
退職願や退職届の書き方は下記のページを参考にしてください。
仕事の引継ぎ・残務整理
引継ぎスケジュールを作成して進める
見落としやミスを防ぐため、自分の担当業務をすべてタスク化し、引継ぐ内容を上司に確認してください。
上司への確認後は、退職日までに引継ぎを完了させるためのスケジュールを作成し、進捗を見ながら進めて行きましょう。後任や自分の病気や怪我といった不測の事態で、スケジュールは前後する可能性があります。ある程度余裕をもたせたスケジュールにしておいてください。
業務の内容や手順を書面に残す
業務内容やフロー、進行状況、顧客リスト、関係先リスト、トラブル事例などもまとめて資料として書面に残すと仕事の全体像が伝わります。
書面を作成するのは必須ではありませんが、後任者が引継ぎ内容を忘れてしまい、退職後に確認の連絡が入るケースも考えられます。
誰が見ても分かるように整理して書面に残すことで、後々の面倒を防ぐことができます。
引き継ぎや資料の作り方は下記の記事が詳しいです。
取引先へ挨拶に伺う
取引先がある場合は、会社の方針にもよりますが、上司や後任者と一緒に挨拶に伺います。
担当者が辞めた後も業務が滞りなく進むことを説明し、取引先に心配をかけないようにしましょう。
取引先への挨拶とか気が重いですね。
バカモン!こういうことをしっかりやることで人脈につながるんじゃ、むしろ一番重要じゃ。
なるほど!辞めた後でもつながりが生きてくるかもしれないですね。
退職当日の手続き
返却するものを確認
会社から貸与されていた備品、社員の証明になるもの、社費で購入したものを返却します。
社員証、社章、健康保険証、名刺、文具、制服・作業着など、返却漏れがないように揃えて提出しましょう。パソコンのデータなどは間違っても持ち出さないように気をつけてください。
受け取るものを確認
続いて、離職票、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、年金手帳、健康保険資格喪失証明書などの他、該当する人は厚生年金基金加入員証などの書類も受け取ります。
事前に受け取るものを調べておいて、当日は漏れがないように受け取りましょう。
これらの書類の中には次の就職や転職活動に必須のものが多いから絶対にもらい忘れてはいかんぞ。
はい、忘れないように気をつけます。
机やロッカーの清掃
使用していたデスクやロッカーも、退職日までに片付けておきましょう。
会社で借りている物、私物を整理し、私物は持ち帰ります。
会社のパソコン内のデータの整理も必要で、会社の情報である顧客情報や、取引先の名刺ファイルのコピーの持ち出しは厳禁です。
社内外に退職の挨拶
職場の人たちに退職の挨拶をします。すべての仕事関係者にも、メールや挨拶状のはがきで退職する旨を伝えます。
退職後、仕事関係者とどんな形で関わることになるか分からないので、社内外への挨拶はきちんと行います。
挨拶文は退職時にすぐに出せるように準備しておきます。お世話になった方には挨拶状を送るようにしてください。
挨拶文の文例については下記のページを参考にしてください。
まとめ
退職する理由はキャリアアップやより良い待遇のためだけでなく、家庭の事情など人によってさまざまです。
いずれにしても退職までの流れをきちんと理解しておくことが必要です。
退職までの手順を頭に入れて、次に始まる新生活の計画を立てるようにして下さい。
退職に関する準備や手順を紹介してきたけど、わかったかな?
はい、師範勉強になりました。
分からなくなったら、また見直したいと思います。
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